1年生の学年末、突然学校に行けなくなった明日平。
しばらくは寝込んだり落ち込んだり大変でしたが、 日にち薬というのか、日々少しづつ落ち着きを取り戻していきました。
4月の頭には児童精神科を受診し、いくつか所見とアドバイスをいただけたのも、心強かったです。
相変わらず潔癖恐怖のため外に出かけることはできませんでしたが、学校のお友達数人でラインで通話しながらゲームを楽しめるまでになりました。
まさか完全不登校になるとはこの時は全然思っていなくて、どうしたら新学期、安心して登校できるだろうか、とそればっかり考えていたのがこの時期です。
今日のお話は、春休み中に学校に対して新学期からの配慮をお願いしたお話です。
登校しやすい環境づくりは学校にお願いしてOK
春休み明けの新学期と言うのは、不登校のお子さんに限らず、誰にとっても新鮮な気持ちになるのと同時に不安も大きい時期です。
子供達にとっては、担任の先生が変わるのももちろんですが、なんといってもクラス替えが一番の心配事なのではないかと思います。
2年生になる前の春休み、我が家もそれが一番心配でした。
この時はまだ、春休みゆっくり休んで心機一転、また新しい学年からやり直せると、明日平本人も私も思っていたので…。
ただ、学年末に1週間休んでしまった負い目がすごくて、学校に行きづらいようだったのが気になって、病院の先生やカウンセラーさんに相談しました。
どちらの先生も、「学校と保護者の間の情報共有や、必要な配慮をお願いすることは、ぜひ遠慮なくやりましょう」とおっしゃいました。
特に病院の先生からは、「当然の権利なので必要なことは遠慮なく言うように。」と、割と強く言われました。
子供の現状や特性に合わせて色々お願いすることを「合理的配慮」というそうで、この時初めて知りました。
学校に配慮をお願いするのは最初は気が引けました。
カウンセラーさんからは、クラス編成や担任の選定に関してもこちらの希望を伝えてもいい、ともアドバイスをいただきました。
ところがそんなアドバイスはいただいたものの、今まで学校に何か特別に依頼したことなどほぼ皆無だったので、しばらく悩みました。
特にクラス編成に希望など出したことがないので、モンスターと思われたらどうしよう…😫と思うと最初はものすごく気が引けました。
ポイントになるのは、強く依頼したり強制したりするのではなく、あくまでも「こちらの困り事や希望を知ってもらう」ことなんだそうで…。
こちらが困っていることを具体的にお知らせして相談した結果が、クラス編成の参考にしてもらえたのであれば、別にモンスターでも何でもないそうです。
これは後に学校の先生からも同じことを言われました。
私がガチガチに緊張して、平身低頭で「すみません」と連発しながら、事前準備したメモを見ながら先生に新学期からの配慮をお願いしていたからなのですが(笑)
「色々教えてもらった方がより具体的に対応できるし、その方が学校としてはありがたいので、何でも相談してください」と言ってくださいました。
今改めて思い出してみるに、学校には頭を下げてお願いしたりお詫びしたりの連続で、とても苦しかったです。
病院の先生から「当然の権利」とは言われたものの、私の性格上、「うちの子のために〇〇して下さい!」 と堂々と胸張って言えませんでした。
私だけじゃなく、同じような人いっぱいおられるんじゃないかな~と思います。
もっと世の中の理解が進んで、発達に個性のあるお子さんやその親御さんが、必要以上に頭を下げたり恐縮したりしなくて済むような世の中になってほしいな…と思います。
言いたいことは多々あれど(笑)一番気になっていることだけ依頼
ということで保護者から学校にお願いしたのは、下記2点。
一番の要望は、クラブはもうやめたいし、誘わないでもらいたいこと。
(春休み中に、「ランニングだけでも来ませんか~。体動かした方が気分転換になりますよ~。」と電話があったため(泣))
二番目は、1年生の最後のトラブルなど事情をご存じの先生に新担任になってもらいたいことと、明日平にちょっかいを出してくるお子さんと接点を減らしてほしい事。
(結構なイジられキャラのため(笑))
この2点でした。
この1年の間、言いたいことが山ほどあったのですが(笑)、あれこれ沢山お願いするのも気が引けるので、どうしてもお願いしたいことだけ依頼しました。
3月末までの担任にあれこれ沢山お願いしても、新担任にちゃんと伝わるか分かりませんし、新担任には改めてお願いしたいこともあるので…。
あと、新しい担任の先生が決まったら、カウンセラーの先生からも明日平について必要な配慮について話し合ってほしい旨、お願いしておきました。
ものすごい勇気がいりましたが、こちらの現状説明と今後の希望をお伝えし、後のことは学校にお任せすることにしました。
学校への配慮をお願いした結果、どうなったか。
保護者からのお願いをもとに学校で色々考えて下さった結果、担任の先生とクラスが決まりました。
落ち込んでいる明日平のために、若くて元気のいい明るい先生を配してくださったようです。
(が、これが裏目に出て後々大変なことになるのですが(笑)、それは追々…)
クラスに関しては、明日平にちょっかいを出す生徒さんと別クラスにしていただけました。
それから、嬉しい配慮があって、仲のいいお友達を一緒のクラスにしてもらえました。
あとこれは私は考えていなかったのですが、誰にでも声をかけられて顔が広く、気さくで面倒見のいいお子さんも配してくださったようです。
クラス替えについて配慮があった話は、明日平には内緒にしました。
何かのタイミングでポロっと、誰かお友達に話してしまうかもしれないので、無用なトラブルを避ける為にも大人たちだけの秘密にしました。
「いろいろありがたいな~、言ってみるものだなぁ~」と嬉しかったですし、親の私は新学期への希望が湧いてきました。
明日平は新学期について不安を口にしつつも、春休みにライン通話しながらゲームしていたお友達に会えるのが楽しみで、登校する気満々でした。
でも、のんびりほのぼの穏やかで優しい明日平を見るのは、この日が最後になってしまったのでした。
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